西海岸って…
西海岸は概ね温暖な気候で、夏は総じて乾燥している。
特にカリフォルニア州南部では冬季でも月平均気温が摂氏10度を上回る。
カリフォルニア州北部やオレゴン州、ワシントン州ではカリフォルニア州南部に比べて冷涼ではあるものの、緯度の割には温暖である。
例えばワシントン州最大の都市シアトルは北緯47度36分に位置し、日本最北端の市である稚内市よりも緯度が高いが、1月の月平均気温は摂氏5度である。
ケッペンの気候区分では、沿岸部は概ね地中海性気候に属する。
内陸部は沿岸部に比べて乾燥度が強く、リバーサイドなどカリフォルニア州の内陸部では、ステップ気候や砂漠気候に属するところが多い。
これに対し、スポケーンなどワシントン州やオレゴン州の内陸部では、緯度と標高の高さゆえに乾燥限界が低く、冬季の降雪もあるためステップ気候の要件を満たさず、世界的にも珍しい高地地中海性気候に属するところがある。
古くは、アメリカ合衆国北部の住民からは単に「海岸」と呼ばれた。
西海岸は保守的な東方に比べて左派の勢力が強く、このことと地図上で左側の海岸であることとをかけあわせて、「左海岸」と揶揄されることもあった。
「レッドウッド・カーテンの向こう側」という言い方もされる。
この地域の歴史はアメリカ合衆国の中でも新しく、西海岸の大部分の地域においては、住民が移入してくるようになったのは
19世紀後半のゴールドラッシュの頃以降のことである。
その後、この地域特有の乾燥を克服する灌漑技術の発展もあいまって、大規模な農地や、大規模な都市が発展していった。
しかしその一方で、サンディエゴのオールド・タウンのような、スペイン植民地時代からの街もわずかながら存在している。